国際金融局次長にまでなりながら、僅か一年で印刷局長に転出させられ、ややランク落ちの感が否めない国民航空へ天下ったのは、剃刀のような局長と、きら星の如く居並ぶ課長たちに挟まれて、かすんだ存在であったためと、国見は聞いていた。だが、"元大蔵官僚"は腐っても鯛(くさってもたい)であった。
山崎豊子『沈まぬ太陽』
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