2008年12月26日金曜日

孫引き

 今年はじめMol. Biol. Evol.誌に掲載された僕の研究論文が、最近出たNat. Rev. Genet.誌のレビューに紹介された。著者は新規遺伝子がどうやって分子進化の過程でできてくるかを調べているシカゴ大学のLong博士で、僕の以前の研究をFaculty of 1000 Biologyに推薦してくれた人物でもある。たいへん嬉しいことではあるが、たいていの研究者は孫引きするので、著名なレビュー誌に僕のアイデアが掲載されてしまっては、原著論文の方が引用されなくなってしまう。いろいろな問題が指摘されているものの、やはり現在でも論文の引用数をもって客観的な研究成果の評価をしようという考えが未だに根強いので、まったくもって迷惑な話である。

2008年12月17日水曜日

借りて来た猫のよう

 僕が帰国して以来この1年8ヶ月、ずっと娘にピアノを教えてきたが、手に負えなくなってきたので、いよいよ先生につけることにした。先日、家の近くのピアノの先生のところに連れて行き、いろいろと話を伺った。先生に「演奏を聴かせて」と言われ、実演する。楽譜の読み方に関して、簡単な質問をいくつかされたが、娘は全く答えない。借りて来た猫のように黙りこくって、首さえも振らない。それでもよく指が動いたものだ。とりあえず、バイエル修了程度と判定されてほっとしたが、バイエルを終えた生徒の月謝はちょっと高いらしい。

2008年12月5日金曜日

馬子にも衣裳

 M君に対して「馬子にも衣裳」とは、まったく失礼だ。こう書くこと自体が失礼なんだが。