その古い池を、棒を持ってかきまわしに行こう、と決意したものの、治憲は決して短兵急(たんぺいきゅう)にいきなりその池をかきまわしてはならない、と自分にいいきかせた。
童門冬二『全一冊 小説 上杉鷹山』
竹俣当綱たちに、改革案を作成させている間、治憲は決して拱手(きょうしゅ)していたわけではない。
米沢藩の実態をふまえて、こんどの治憲の方針がいかに無謀であるかを諄諄(じゅんじゅん)と説いているのであった。
いいわよ、話したいことあるんなら洗いざらい(あらいざらい)話しちゃいなさいよ。聞いてあげるから。
村上春樹『ノルウェイの森』
例によって鴉が屋根の上に止まってあたりを睥睨(へいげい)しているだけだった。
店の斜め向かい側の路地では酒を飲みすぎた学生が反吐(へど)を吐いていた。
もしあなたが自叙伝書くことになったらその時はその科白(せりふ)使えるわよ。