唐橋や幾島の手前、案ずるな、となだめているものの、正弘の死を聞いて以来、男が腎虚(じんきょ)になって死ぬほど愛されることが、実は女にとっていちばんしあわせなのではあるまいか、という疑いにとき折取りつかれることがある。
宮尾登美子『天璋院篤姫』
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