2024年8月3日土曜日

和魂洋才

斉彬は、いま在国のあいだに信念とする和魂洋才(わこんようさい)の具現に努力し、万金をいとわず長崎から洋書を取寄せて翻訳させ、のちの集成館事業、つまり鉄鋼鋳造、火薬、大小銃砲鋳造、また陶磁器、製紙、搾油、農具、メッキ、硫塩酸の製造など多岐にわたって振興させ、時代の先駆者たる面目を見せるのであった。

宮尾登美子『天璋院篤姫』

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