しかしその徳は、かれの生来のものであり、メッキではなかった。まやかしものではなかったのである。率先垂範(そっせんすいはん)、先憂後楽のかれの日常行動は、多くの人々の心をうった。かれが、贋物ではなく、本物の誠実な人間であったからである。
童門冬二『全一冊 小説 上杉鷹山』
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