治広は、木村がことごとに口にする、「お屋形さまなら、こうなさる」ということばに食傷(しょくしょう)した。食傷しただけでなく、しまいには怒った。しかも木村の教育が十九歳になるまでつづいたから、治広は完全にかたくなになってしまった。
童門冬二『全一冊 小説 上杉鷹山』
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