最初の一年目は一万俵の買付計画が見事に成功したので、二年目の昨年度は一俵百三十ドルの取りきめで五万俵の取引を行ない、既に八割の前渡金も投じていたところ、霜害発生で立ち枯れ、品質不良の大被害を蒙り、棉花栽培者に前渡金の半分の返却を交渉したものの、天然現象だからと撥ねつけられ、五百万ドルに達するこげつき(焦げ付き)をつくってしまったのだった。
山崎豊子『不毛地帯』
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