篤姫は二人が琴瑟相和す(きんしつあいわす)ことをひたすら願う心の隅に、黒い羨望と嫉妬が蹲っているのを深く自らの恥としているが、ときどきそれに負けて、夜半、ふと考え込んでいることがある。
宮尾登美子『天璋院篤姫』
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