春子は一人っ子でかなり我儘に育てられたのだが、結婚してからは二六時中(にろくじちゅう)夫の顔色を窺い、常に神経の休まることがなかった。乱暴した本人は別に後味の悪い思いもしないらしいのだが、春子は二、三日それがこたえた。
津村節子『玩具』
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