その道を見下ろす川の土手の上に、しばしば姿をみせる二十七、八歳の男がいた。男は身じろぎ(みじろぎ)もせず立っていた。痩せた長身の男で、彫りのふかい日焼けした顔には鋭い眼が光っていた。
吉村昭『雪の花』
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