2024年7月31日水曜日

箝口令

この件は、菊本が侍女たちに箝口令(かんこうれい)をしいたにもかかわらず徐々に広がり、本邸にまで聞こえて、菊本はただちに呼び戻された。

宮尾登美子『天璋院篤姫』

2024年7月13日土曜日

英邁

こういう経緯を、まだ幼い篤姫は知るよしもなかったが、忠剛の口からよく聞かされていたのは、斉彬公の英邁(えいまい)であった。

宮尾登美子『天璋院篤姫』

2024年7月12日金曜日

驕奢

進取豪胆の気に富み、若い頃からオランダ語を学び、外国の商館員と親交を持ち、また驕奢(きょうしゃ)を好み、薩摩藩の文化の基礎は重豪が作りあげたという説もある。

宮尾登美子『天璋院篤姫』

2024年7月7日日曜日

蒲柳

それというのも、兄三人はいずれも父忠剛に似て蒲柳(ほりゅう)の質で、よく患い、そのせいかどこか気弱なところがあった。

宮尾登美子『天璋院篤姫』

2024年6月25日火曜日

はだし

シリンダに圧力計をつけ、ピストンの動きと圧力との関係を自動的にグラフに表わす、いわゆるインディケータを考案して機関の効率をしらべるなど、そこで行なわれた作業の中には科学者はだし(跣)のことも少なくありません。

朝永振一郎『物理学とは何だろうか』

2024年6月24日月曜日

狭量

そこでは多くの先覚者たちが自然学のなかから呪術的あるいはその他の神秘的要素を洗いおとし、同時に、人の心を束縛していた古い固定観念と狭量(きょうりょう)な教会の教義とからそれを解放し、科学と宗教の守備範囲を確立していった、歴史のあとをたどってみました。

朝永振一郎『物理学とは何だろうか』

2024年6月23日日曜日

蝸牛角上

これを読んでわかることは、ニュートンにおいて、宇宙には天球もなく中心もなく、そこはもろもろの恒星がばらまかれた無限の空間であり、天動、地動の争いのごときものは、もはや蝸牛角上(かぎゅうかくじょう)の争いに見えるほどそれは壮大なものなのです。

朝永振一郎『物理学とは何だろうか』