2024年1月15日月曜日

謀反気

能力があっても、謀反気(むほんぎ)のつよい理屈屋を信長は好まず、それらの者は織田家の先鋭きわまりない「目的」に適わぬ者として、追放されたり、ときには殺されたりした。

司馬遼太郎『国盗り物語

2024年1月14日日曜日

気宇

信長は数日、堺に滞在した。堺は、かれの気宇(きう)と世界知識を育てるための学校の役割りをはたしたであろう。

司馬遼太郎『国盗り物語

2024年1月13日土曜日

画餅に帰す

そのことも画餅に帰し(がべいにきし)た。今川殿不慮の討死の風聞は今日あたり京にきこえているであろうが、都の貴顕紳士のなげきはいかばかりであろう。

司馬遼太郎『国盗り物語

2024年1月12日金曜日

三嘆

光秀の顔をのぞきこむようにして三嘆(さんたん)した。

司馬遼太郎『国盗り物語

2024年1月11日木曜日

機縁

妖怪といえども、光秀の人生を決定する得がたき機縁(きえん)にならぬともかぎらぬ。

司馬遼太郎『国盗り物語

2024年1月9日火曜日

しかつめらしい

すでに去年に元服させて、織田上総介信長というしかつめらしい(しかつめらしい)名乗りを名乗らせてあった。

司馬遼太郎『国盗り物語

2024年1月8日月曜日

俳優

世間を相手に大芝居を打つほどの男は、なまなかな俳優(わざおぎ)の足元にもよれぬほどの演技力があるのであろう。

司馬遼太郎『国盗り物語