「それに、運輸次官当時、参議院予算委員会で、兄上から質問を受け、答弁に立ったこともありました」お追従(ついしょう)のような言葉に、不二委員長は訝しげに海野を見やった。
山崎豊子『沈まぬ太陽』
もとより、再建の道は多岐多難でありますが、御巣鷹山で亡くなられた犠牲者の方々の御霊を心からお弔いし、ご遺族の方々にお詫びするために、身命を賭し(しんめいをとし)て、安全運航を成し遂げねばなりません。
山崎豊子『沈まぬ太陽』
戦時中の社長であった方も『軍民殉国』のスローガンを掲げ、戦局が厳しくなると、他社に先んじて、軍需工場への転用に応じられましたね、国見さん、その伝統を継ぎ、あなたもまことにご苦労ではありますが、ここは一つ、お国のために、重責を引き受けて戴きたい、総理は、三顧の礼(さんこのれい)を以て迎えると、申しておられます。
山崎豊子『沈まぬ太陽』