以上のような早川弥五左衛門の前半生を顧みて思うことは、もしわが国の歴史にまだ泰平の眠りをむさぼっておれる余裕があったならば、彼の一生はあるいは名牧民官として平穏裡(へいおんり)に幕を閉じたかもしれないし、あるいはさらに大野藩の政治の中枢にあって名宰相の名をほしいままにしていたかもしれない、ということである。
綱淵謙錠『朔』
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